テキーラとは
テキーラとは

テキーラとは、メキシコ国内のハリスコ州とその周辺で、竜舌蘭(アガベ)からつくられる蒸留酒です。 シャンパンやコニャックと同じように、テキーラもメキシコのハリスコ州、グアダラハラ市近郊のテキーラという地域でつくられたものだけが、テキーラと呼ぶ事を許され、1700年代からつくられるメキシコ伝統のお酒です。

テキーラの原料はサボテンではありません。百数十種類あるリュウゼツランのなかの一種である「アガベ・アスール」だけがテキーラに使用され、この球茎部を「ピニャ」と呼び、これが原料となります。

メキシコにはもともと「プルケ」というリュウゼツランの搾り汁を発酵させた醸造酒が、西暦200年頃には存在していました。スペインから蒸留技術が持ち込まれると、プルケを蒸留したメスカルが誕生し、現在ではそのメスカルの中からハリスコ州政府機関であるテキーラ規制委員会が厳重に管理し、その規則に合ったものだけがテキーラと呼ばれています。
現在では「テキーラ地区のアガベ畑景観と古い産業施設」を世界遺産にも登録されています。

メキシカンテキーラ
テキーラの産地

テキーラの産地

この地域で育成されたアガベ・アスールを使用しているものだけが、テキーラと認められています。ほとんどのアガベ畑がハリスコ州、グアナファト州、タマウリパス州ですが、最近ではナヤリット州のアガベが品質が高くなっています。ナヤリット州産アガベ使用とわざわざ謳うテキーラもでてきました。

この地域で栽培されたアガベ・アスールを使用し、130を超える蒸溜所でテキーラをつくりますが、そのほとんどがハリスコ州にあり、ハリスコ州がテキーラの故郷とも呼べます。

テキーラの産地にもテロノワール=「産地特性」があります。 ハリスコ州のバジェス地区は、標高約1200メートル。テキーラやアマティタンなどの地区があり、骨太で辛口なテキーラが多いです。また、グアナファト州のロスアルトス地区は標高約2000メートルを超え、赤い土で育つアガべアスールから作られるテキーラはメロウでフルーティーなテキーラが多いと言われています。

テキーラができるまで
テキーラができるまで

メキシコの太陽の恵をあび、特定の地域で栽培された「アガベ・アスール」は、ヒマドールと呼ばれるメキシコの職人たちにより収穫されます。アガベ・アスールはでんぷん質を多く含み、収穫されたあと加熱処理され、搾り汁を取ります。
これを発酵させ、2回以上の蒸留を行い、熟成したものテキーラになり、瓶詰めされ商品となります。

これらの行程を経たテキーラには「NOM」という蒸溜所登録番号をラベルに記載されます。

テキーラの種類

テキーラには大きく分けて100%アガベ(100% de Agave)とミクスト(Mixto)の2種類があります。 100%アガベはアガベのみ使用した、いわば「純アガベ酒」。 ミクストはアガベ51%と残りは廃糖蜜由来のお酒などと混合されることがあります。 テキーラには、樽熟成の段階に応じて4種類あります。

ブランコ:樽熟成なし
蒸留後、熟成させずに瓶詰めされた、透明でアルコール度数が高いテキーラ。透明度が高いことから、シルバー・ホワイト・クリスタル・プラタ等の名称で呼ばれることもあります。
レポサド:):最低60日間の樽熟成
60日間以上にわたり樽で熟成される、樽とアガヴェのバランスのよい香りが特徴。
アネホ::最低1年間の樽熟成
600リットル以下の樽で1年から3年にわたり熟成されたテキーラ。
エクストラ・アネホ:最低3年間の樽熟成
オーク樽で3年以上熟成させたテキーラ。味が複雑で、長い余韻が特徴です。 ・ブランコは60日未満の間でステンレス製の樽で寝かせてから瓶詰めしますが、基本的には樽で寝かしたりしません。 ・レポサドは、アメリカンオーク、またはフレンチオークで熟成させてから瓶詰めします。 ・アネホは、レポサドと同様に、樽で寝かしてから瓶詰めします。 ブランデーやウイスキーに比べ、上記の熟成期間は短く感じる方もおりますが、 メキシコの気候により、熟成スピードは、海外の2,3倍速いので、これで十分です。 アガベの香りをストレートに感じるブランコ、アガベと樽香のバランスが秀逸なレポサド、樽の香りが美しくゴージャスなアネホ、円熟の極みを感じさせる高額で特別なエキストラ・アネホ。どれをとってもそれぞれの美味しさがあり、全種類一歩もひけをとらない独自の魅力があります。是非、お好みのテキーラを探してみてください。